私が会社を辞めた理由
去年30数年勤めた会社を辞めました。
辞めた理由は単純に「会社のやり方が我慢出来なかったから」です。
会社員ですから、会社の出す指示には従わなくてはなりません。
でも素直に従えない指示もあります。
殆どの人は我慢してそれに応じます。
私も30年以上そんな事を繰り返して、会社にしがみついていました。
家族の為、生活の為と言い聞かせて。
それなりに仕事はしたつもりです。
ある程度までは昇進しました。
そこまでしても会社という組織は、案外冷酷なものです。
役職定年を境に歳を取った私は邪魔者になっていた様です。
とはいえ長年勤めています。資格もスキルもそれなりに有りますから、上手く使えばまだまだ会社に貢献出来る事は沢山有るんですが、
私は他の工場の製造現場に転勤と言われました。
基本給が毎年減っている中、残業も沢山あり、夜勤も有りのとてもありがたい職場です。
勤務地も今の所より随分遠くてドライブが楽しめます。
このまま定年まで、やりたいと思えない仕事に耐えるだけの事です。
住めば都と言うじゃありませんか。みんなやってる事だし。
私は、嫌だと感じました。
今が辞める時だと直感したのです。
このままいけば辞める機会を失ってしまうと思いました。
死ぬ時に後悔したくない
計画も準備も就活もせず、いきなり辞めてしまいました。
今までも嫌な事、辛い事、楽しい事、色々ありましたが、辞める決断まではしませんでした。
自分で自分のした事に驚いてしまいます。
ただ、最近よく感じていた事がありました。
会社が中心の人生が嫌になっていたのです。
毎朝決まった時間に起き、会社で一日を過ごし帰宅してご飯を食べて寝る。
18歳で就職して以来30年以上ほぼ同じ生活を送って来ました。
子供も巣立ちそれ程お金が必要でも無くなって来た今、もう少しワガママに生きてもいいんじゃないかと思う様になっていたのです。
このまま65歳までここで勤めたら詰まらない人生になりそうな気がしていました。
そこへ転勤の話しです。導火線に火がついてしまいました。
もう後戻りは出来ません。
あとは前を向いて進むだけです。
第2の人生が始まったのです。何だかワクワクしてきます。
これからどんな事に遭遇するのでしょうか？ 不安もありますが楽しみでもあります。
人はこの世を去る時に、やった事を後悔するよりやらなかった事を後悔するそうです。
私が人生を終える時、どんな事を思うでしょうか？
その時を楽しみに待つ事にします。
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