素人でも出来る ハイゼット バックドアハンドルASSY 交換手順まとめ

自分で交換ドアハンドルオヤジの車イジリ
割れたドアハンドル

軽バンを長年使用していると時々遭遇するのがドアやバックドアのハンドルの破損。開けようと手を掛けたらバキッと割れてしまう現象。

これは困ります。ドアが外から開けられなくなるので不自由でなりません。修理しようとディーラーへ行くと部品より工賃の方が高くて何だか損した気分になります。

これは自分で交換してしまえば部品代のみで済みます。難しいと思えますが方法さえ分かれば意外と簡単に出来るのです。

これさえ読めば誰でも・・は無理かも知れませんがある程度の知識と工具のある人なら必ず出来ます。

ドアハンドル交換歴5回の実績を持つ私が、私の実車を元に解説します。

手順① 内側のパネル外し

バックドア内側のパネル外し

まず最初の作業はバックドア内側のパネルを外す作業です。

この時必要な工具は+ドライバー(プラスドライバー)と内装外し工具です。

+ドライバーはネジに合うサイズを使用しましょう。

内装外し工具はエーモン工業さんのものでホームセンターのカー用品コーナーなどで購入出来るものです。安価で他にも使えるので長年愛用しています。

エーモン製内装外し工具とブラッシュクリップ

パネルはブラッシュクリップと呼ばれる押し込み式のクリップ15個とバックドアドア引き下げ用のバンドを留める+ネジを外せば取れます。

ブラッシュクリップは上図①の様に工具をクリップとパネルの間に差し込み②の様に手前に起こす感じで外します。

クリップには色々な種類があり車種やメーカーで違います。

外し方も違うのでよく確認してから作業して下さい。

内装外し工具が無くてもマイナスドライバーなどでも代用は出来ますが、年月が経っているクリップは割れやすいので注意が必要です。

手順② 保護シートとブチルゴム

パネルを外すと中が見えます。

全車種が同じか分かりませんが、1箇所にビニールシートの様な保護シートが張り付けられた所が有りますが、その中にドアハンドルASSYが有ります。

ブチルゴムと保護シート

この保護シートをゆっくりめくります。そうするとドアハンドルASSYが見えてきます。

保護シートは黒いボンドの様なもので貼り付けられています。

これはブチルゴムと呼ばれる接着剤で自動車の内装の内側など各所でも使われています。

ブチルゴムの特徴は、剝がしても再び接着出来る事です。

上の写真の様に保護シートを剥がしてもブチルゴムをそのままにしておけば再び保護シートを貼り付ける事が出来ます。

注意点は車のボディや工具等に付着するとなかなか取れない事です。

その場合は石油系の液体で取れますが、あまり強力なものを使うと塗装を痛める事になるのでよく確認する必要が有ります。

手順③ ドアハンドルASSY取り外し

ドアハンドルASSY取り外し箇所

バックドアのドアハンドルASSYは3本のボルトとリンクロッド1本を外します。

ボルト①と②はハンドルASSYをボディに固定する為のもので③はキーシリンダーをドアハンドルASSYに固定する為のボルトです。②は両方を兼ねています。

リンクロッドの外し方は上図①の様にロッドとハンドルASSYのジョイント部にあるプラスチックの部品をつまみ②の様に持ち上げるとロッドから外れます。その状態で③の様にロッドを横へ抜けば外せます。プラスチックの部品はハンドルASSYに付けたままで外さなくても大丈夫です。

ソケットレンチとメガネレンチでボルトを外す

リンクロッドが外れたらボルト3本を外しますが、青矢印のボルトはメガネレンチ。黄矢印のボルトはソケットレンチで外します。サイズは10です。

狭いのでスパナやモンキーレンチではやらない方が無難です。ボルトをドアの中へ落としてしまうと拾うのに一苦労しますから注意して作業します。

ボルト3本とリンクロッドが外せたらキーシリンダーを外し、ドアハンドルASSYを車体の外へ出します。

手順④ ドアハンドルASSY 取り付け

ドアハンドルASSY取り付け

いよいよ取り付けです。外した事の逆をやっていくだけですから難しくありません。

その前に外した箇所のボディを見るとゴミやほこり等の汚れが溜まっているので綺麗にしておきましょう。

入手しておいた部品がボディに合うかどうかもチェックしておきます。

仮止め

1人で作業する場合はドアハンドルASSYを①の様にテープ等で仮止めしておきます。

次に②の様にリンクロッドを先程の手順と逆にジョイント部に取り付けます。

新品ならプラスチックの部品がASSYに付いていますが、中古品でそれが無い場合は外したものから再利用します。

キーシリンダーを先程の位置に合わせ③の様にボルトを3本仮止めします。

指で止まるまで締めます。

手順⑤ 作動確認

作動確認

仮止めしたら作動確認をしましょう。

リモコンでの反応、キーの回り具合、ハンドルの作動などいつもと同じかどうかを確認します。

保護シートを仮止めしてバックドアの開閉時のロック状態も確認します。

問題が無い様でしたら、ボルト3本をレンチで締めます。

本締めと保護シート貼り付け

外した時と同様にソケットレンチとメガネレンチで締めますが、締め付けは程々にしておいた方が無難です。

ドアハンドルASSYはプラスチックの部品ですからあまりに強い力で締めると破損しかねません。

外した時にどれくらいの力で外したかを考えれば分かると思います。

ボルトとリンクロッドが付け終わったら、忘れ物が無いか確認して保護シートを元の様に貼り付けます。

手順⑥ パネル取り付け まとめ

パネル取り付けと使用した工具

あとはパネルを取り付けて終了です。

ブラッシュクリップを中心から端に順に押し込んでいきます。

バックドア引き下げ用ベルトも取り付けます。

これで終了しました。私が作業して約1時間で出来ました。

使用した工具は上の写真にあるものです。

私はメガネレンチもソケットレンチも内装外し工具も既に持っていましたが、持ってない場合は前もって借りるなどの準備が必要です。

今回ディーラーで部品を購入しましたが、その時工賃を聞いたところ、4,400円との事でした。

部品代が2,420円だったのでもしディーラーへ頼めば6,820円の出費になります。

これを高いと感じるか妥当だと感じるかはあなた次第です。

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