若い内から確定拠出年金を上手く運用した方がいい
将来支払う退職金の積み立てとして企業型確定拠出年金という制度を使っている会社があります。また、個人で始められる個人型確定拠出年金iDeCo（イデコ）というものもあります。
会社が行う確定拠出年金とは、退職金の約半分を毎月委託先の銀行へ貯金してくれているものです。
口座名は会社ではなく各個人名義になっています。
ただし、条件によりますが引き出したり解約は60歳までは出来ません。
これは会社を60歳前に辞めても同じ事です。
60歳を過ぎないと使えない退職金の一部という訳です。
これは個人型の確定拠出年金(イデコ/iDeCo)でも同じ事です。
確定拠出年金は各個人で投資など運用が出来ますが、多くの人は定期積金をしているだけです。
退職金ですから退職する時の楽しみとあまり関心が無いと思います。
私もそうでした。
しかし、この制度は上手く使いこなすと、退職時にビックリするくらい退職金が増えている事があります。
その方法とは積立金の一部を投資に回す事です。
それも早く始めるほど成果が出ます。
投資なんて博打みたいなもんでしょと思われる方が大半です。
ところが確定拠出年金は余程の大冒険をしない限り確実に資産を増やせる仕組みになっているのです。
手法さえ理解していれば確定拠出年金に於ける投資はそれ程リスクの高い物ではありません。
この記事を読まれている50代の方で確定拠出年金を会社が拠出している方。55歳以下ならまだ少しは増やせるでしょうが、それ以上の方は残念ながら大して増やす事は出来ないと思われます。
拠出金の一部をインデックスファンドに投資する
会社が拠出する金額はその人の給料で決まります。
大半の人はその全額を定期預金にしていますが、その内の数％を投資に回す事で資産を大きく増やす事が出来ます。
自分の確定拠出年金に興味が無い人も多く、まだ一度も自分の確定拠出年金のホームページを見た事が無い人もかなりいます。
見てみると今どれだけ預金（退職金）が貯まっているか分かります。
現在銀行貯金の利息がほとんど付かないのと同じで、確定拠出年金で定期預金のみの場合、既に数百万円貯まっていても利息はほとんど付いていません。
僅かに付いた利息も手数料で相殺されてしまいます。
これに少しでも多く利息を付けたいと思うなら、確定拠出年金のプランにあるインデックスファンドに投資をすれば良いのです。
投資なんて損するかもと思うでしょうが、確定拠出年金の投資プランは、厳選された優良なプランが揃っているのです。
しかし投資をするのであれば、その道のプロである証券会社や銀行に頼んだ方がいいんじゃないの？と思う方もいるはずですが、私はそれは止めておく事をお勧めします。
投資の世界は素人では分かりません。銀行や証券会社の窓口はそんな素人さんが来るのを待ち構えていて、いかにも儲かるかの様な説明で高額な手数料を取る商品を勧めて来るのです。
そんな素人の私達が安心して投資出来るのが確定拠出年金にある投資プランなんです。
そこにある投資プランは素人でも損をしにくいものになっているのです。
確定拠出年金での投資のメリット
確定拠出年金での投資をお勧めする理由は、一度設定してしまえば後はほぼ放置しておいて良いという点です。
間違ったプラン設定さえしなければ退職金が減る事はほとんど無いといっていいでしょう。
プラン自体が国のお墨付きといっていい優良なものばかりですから、安心して投資出来ます。
掛け金も拠出金の10～30％程度を投資に回し、残りは定期預金にしておけば確定拠出年金に於ける退職金の7割は確保出来残りの3割に配当金が付けば総額で100％を大きく上回る退職金を手にする事が出来ます。
例えば拠出金の中から毎月5000円を投資に回すとします。現在40歳で60歳まで勤めたとします
インデックスファンドで投資の年利は3～7％と言われています。仮に3％で20年投資した場合、投資総額1,200,000円では1,634,111円とかなり増えています。（ネットのシミュレーションでの試算）
434,111円が増えた分です。利息としては充分だと思いませんか？
これは利息が複利でしかも税金が免除になっているからなんです。
こんな利息は定期預金ではあり得ない金額です。
まさに我々庶民の為の制度と言えるでしょう。
長期間投資を続ければ途中で訪れるかも知れない株価の下落も吸収してなお続ける事で利益が確保出来ます。
株価の動きなど気にする必要も有りません。一度設定すれば後は3～6ヶ月毎に配当金を1度チェックする程度で充分だと思います。
むしろ放置しておく位の方がいいのです。
あまり頻繁に見ると欲が出てきたり、ちょっと下落しただけで不安になって止めてしまう可能性があるからです。
インデックスファンドへの投資は長期間続ける程安定した成果が出易いのです。
デメリット
ただし、デメリットもあります。
それはいくら優良なプランでも定期預金の様な元金保証ではないのです。
世界の経済状況は変化します。バブル経済も第2のリーマンショックも起きないという保証は無いのです。
どんな投資にもリスクは確実にあります。
もしリスクの無い投資話しがあるとしたらそれは詐欺です。
リスクがあるのが分かっているのなら、それが致命傷にならない様にしておけば良いのです。
大切な退職金の積み立てです。せっかく長い間頑張って働いたのに確定拠出年金が半額になっていたら悲しいです。
そうならない為に、投資する金額は拠出金の10～30％に抑えておくべきなんです。
若い内なら拠出金も少ないですし、思い切って50％とか100％投資でもいいかと思いますが、40歳以上ならあまり勝負に出る様な投資は避けるべきです。
確定拠出年金は企業型でも個人型でも出来るだけ早く始めて、長い時間を掛けて定期預金では得られない資産を増やしていく制度です。
短期間で資産を何倍にもしたい人は確定拠出年金は向いていませんが、自分の退職金の一部なのでどう運用するかは自分の責任で出来ます。
定年退職者が老後の資産を増やそうと退職金を投資につぎ込んで大損したという笑えない話はよく聞きますが、そうならない様に若い内から準備する事と投資に関する知識を確定拠出年金で勉強してみるのも良いと思います。
インデックスファンド投資については専門の方々がYouTubeで詳しく解説してくれてます。
私がお勧めするなら「両学長 リベラルアーツ」とか「節約マスクのお金の話し」などは親切で的確な情報を教えてくれると思います。
堅実に歩むのも良し。ちょっとだけ勇気を出して1歩踏み出すのも良しです。
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