U62Vミニキャブ エンジンオイル&オイルエレメント交換手順まとめ

2tクラスのガレージジャッキとリジッドラック(ボディを固定するもの)が必要

U62Vミニキャブバンのエンジンオイル&オイルエレメント交換は全てボディの下からの作業になります。

2柱リフトやピットが有ればいいのですが個人でその様な設備はなかなか用意出来ません。

安全に作業する為にはコンクリートやアスファルトなどの固い平らな地面にガレージジャッキとリジッドラックで車を持ち上げ固定する事が肝心です。

ジャッキでリフトアップ
ガレージジャッキとリジッドで車体を固定

方法は色々あると思いますが、例えばパンタジャッキで片方だけ上げてやろうなどと言う危険な状態で作業するくらいならオートバックスへ行った方がいいと思います。確かオイル交換なら工賃は500円位だったと思います。

あとはドレンボルトとオイルエレメントを外す工具、オイルジョッキ、廃油を受ける容器、ウエスが必要になります。

エンジンオイル&オイルエレメントを購入する。10w-30

U62Vミニキャブのエンジンオイルは3ℓ オイルエレメントも交換すると合計で3.3ℓのオイルが必要になります。

私はいつもホームセンターで4ℓ缶とオイルエレメントを購入します。

オイルはメーカー不明。グレードはSL 10W-30のものでオイルエレメントは社外品で合計2,615円です。

最近の車は0W-20と言うようなグレードのオイルを使用しているものもありますが、古い車にはあまり相性が良くない気がします

エンジンオイルとオイルエレメント
購入したオイルとエレメント

ホームセンターでオイルを購入する理由は廃油を無料で引き取ってもらえるからです。(私が買うホームセンターの場合)

3.3ℓ必要で4ℓ購入して余った分はどうするのか?

私は廃油と一緒に処分してもらいます。

車をリフトアップ

まず運転席及び助手席のシートを倒しエンジンルームを開いておきます。

車体フロント下部にガレージジャッキ用の箇所があるのでそこにガレージジャッキの皿を当て車をリフトアップします。

ギアはニュートラル、サイドブレーキは緩めておきます。

必要な高さに上げたらパンタジャッキを当てる箇所にリジッドラックを当て車が揺れない様にします。

エンジンオイルとミッションオイルのドレンボルトを間違えない様に!

そんな馬鹿な事をする訳ないとお思いでしょうが、実際にやる人がいるんです。気を付けましょう。

エンジンオイルの注入口キャップを開けてから廃油を受けるトレイを用意しオイルパンにあるドレンボルトを外します。

オイル注入キャップとドレンボルト
オイル注入キャップとドレンボルト

必ずメガネレンチかソケットレンチでボルトから外れない様にしっかり当てながら緩めます。

この手のボルトは最初だけとても固いのでレンチにゆっくり力を加えていってもなかなか緩みません。

ましてや寝転がっての作業でいい姿勢でレンチを回すことが困難な状況です。

私はソケットレンチにロングの柄をはめて気合一発力を入れて外します。

ボルトが少し緩んだらレンチを外し指で緩めていきますがこの時にボルトを少し中へ押す様に緩めていきます。

少しずつオイルがにじみ出て来ますがボルトを放してはいけません。

ネジ山が掛からなくなるとボルトが外れますがこの時よくやってしまうのがボルトを廃油のトレイに落としてしまう事。

廃油が勢いよく飛び出してきて瞬く間にトレイは廃油の海になります。

その中からボルトを拾い上げなければならない事になりますので、ここは注意してやりたい所です。

また、廃油は出始めの時は真下に落ちず結構離れた所まで飛びます。

トレイを真下にセットしておくとそこに入らず床に廃油をこぼす事になるのでそこも気を付けたい所です。

オイルエレメントを外す時は工具を用いて行う

廃油が抜け始めたらオイルエレメントを外します。

オイルエレメントの位置がオイルパンより50㎝位高い所にある為、車の下に潜って作業すると結構手を伸ばしての作業となります。

オイルエレメントを外す時は専用工具を使うのが一般的です。

ソケットレンチの様にオイルエレメントにセットしてラチェットレンチで回して外すものや、色々なサイズに対応出来る調整式のものがあります。

作業するにはソケット式のものが楽だと思いますが、サイズが決まっており他のサイズのものには使えません。

私はサイズ調整式のものを長年愛用しています。色々なサイズに対応出来るのが気に入ってますが、使い方に少々慣れが必要です。

オイルエレメント取り外し
オイルエレメント取り外しと取り付け

オイルエレメントを外す時は最初は工具で緩めてその後は手で回していきますが、ネジ山が外れる時はエンジンオイルのドレンボルト同様、オイルエレメントを落とすとこの無い様にする事です。

落とせばエレメントのパンチと廃油の顔射を浴びる事になりますし、オイルエレメントを傾けるとそこから廃油が流れ出て来ます。

ここは慎重にやりたい所です。

オイルエレメントを外すとそこからまだオイルが少々垂れてきますのでそれらを綺麗にウエス等で拭き取っておきます。

オイルエレメント&ドレンボルト取り付けからのオイル注入

私はオイルエレメントやドレンボルトを取り付ける前に、指先で取り付け箇所をなぞる様にしています。

オイルが漏れては困る場所ですから細かいゴミや糸くずが無い事を確認しています。

オイルエレメントのゴムパッキン(正しい名称は不明)に新しいオイルを指で塗ります。

オイルエレメントを取り付け位置にネジ込んでいきゴムパッキンが本体に当たる所で一旦止めます。

当たる感覚が分かりにくいと私は思いますが、当たったと思う所でオイルエレメントの表面に印刷してある番号でも何でもいいので自分で目印を決めます。

その目印がそこから1周して元の位置まで来るまで締め込んでいきます。

工具を使えば楽ですが私は手でやってしまいます。そんなに難しい事ではないと思います。(締め付けを保証するものではありません)

それが出来たらドレンボルトを取り付けます。ゴミや糸くずが付いてない事を確認します。

外す時に結構固かったから締める時も親の仇締めだ~と思ってはいけません。

正式なトルクは知りませんが30㎝程のメガネレンチなら端を持ってグッと締めれば充分だと思います。

オイルエレメント締め付け完了
オイルエレメント締め付け完了

私は30年以上それでやってますが問題ありません。(締め付けを保証するものではありません)

心配な方はトルクをお調べになってトルクレンチでおやりになる事をお勧めします。

オイルエレメントとドレンボルトを取り付けたらリジッドラックを外し車を降ろします。

オイルジョッキに新しいオイルを入れ規定量をエンジンに注ぎ込みますが、U62Vミニキャブの場合オイル注入口が周囲の様々なものに囲まれオイルが注ぎにくいと感じているので、私は1ℓのペットボトルの底を切り取った漏斗を使ってオイルを入れています。

オイル量と漏れの点検

オイルを入れ終わったらレベルゲージを抜きウエスで拭いてもう1度差し込みオイル量が規定値内である事を確認します。

エンジンをかけオイルが漏れやエンジンから異音がしてないかを確認します。

オイル注入口キャップも確実に締めたか確認します。

これでオイル交換は完了です。

結構面倒くさいので道具や工具が無いという方は迷わずプロにお任せして下さい。

今回使用した工具
今回使用した工具

こんな事を敢えてやるような人は車イジリが好きな変わり者と考えて間違いないでしょう。

賢明な皆様はこの様な沼にはまらない事をお祈りしております。

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